糖尿病の基本 ― 原因と種類をやさしく解説
- RAJA Inc. 株式会社ラジャ

- 10月17日
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糖尿病という名前はよく聞くけれど、「なぜ血糖が高くなるの?」「どうして治療が必要なの?」と感じる方も多いかもしれません。このページでは、糖尿病の基本的な仕組みと、2つの主なタイプについてご紹介します。
インスリンとは何か
インスリンは、膵臓から分泌されるホルモンのひとつで、血液中のブドウ糖(血糖)を細胞に送り届ける“運び屋”のような働きをしています。食事で摂った糖質は体内でブドウ糖に変わり、血液中に放出されますが、インスリンの作用でそれが細胞に取り込まれ、エネルギーとして使われます。
インスリンが不足したり、うまく作用しなくなると、ブドウ糖が血液中にとどまり、血糖値が高い状態(高血糖)が続くことになります。これが糖尿病の基本的なしくみです。
なぜ血糖が高くなるのか
健康な人でも食後は血糖値が一時的に上がりますが、インスリンの働きによって時間とともに元に戻ります。しかし、糖尿病ではこのインスリンが「出にくい」「効きにくい」状態にあるため、血糖がうまく下がらず、高いまま保たれてしまいます。
高血糖の状態が長く続くと、血管や神経に負担がかかり、目・腎臓・神経・心臓などに合併症を引き起こす可能性があります。
1型糖尿病とは
1型糖尿病は、膵臓のインスリンを作る細胞(β細胞)が自己免疫の働きで壊されてしまうことで発症します。原因ははっきりと解明されていませんが、ウイルス感染や遺伝的要因が関与していると考えられています。
1型糖尿病は子どもから若い世代に多く、急に発症することが多いのが特徴です。インスリンを自分でほとんど作ることができないため、治療にはインスリン注射が必須となります。
2型糖尿病とは
2型糖尿病は、日本で最も多くみられるタイプで、中高年に多いですが、近年は若い世代にも増えています。
主な原因は、食べすぎ・運動不足・睡眠不足・ストレスなどの生活習慣と、もともとの体質(遺伝的要因)です。これらが重なることで、インスリンが出にくくなったり、うまく効かなくなったりします(これを「インスリン抵抗性」といいます)。
初期は症状がないままゆっくり進行するため、健診での早期発見がとても大切です。


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