予約制 糖尿病専門外来
千葉駅前クリニック
糖尿病の症状と診断 ― 気づきにくいサインとは?
糖尿病はよく知られた病気ですが、「いつの間にか進んでいた」「気づいたときには合併症が出ていた」という声も少なくありません。
このページでは、糖尿病の症状や診断のタイミングについてご紹介します。
初期症状が出にくい理由
糖尿病は、血糖値が高くてもすぐに症状が出ないことが多い病気です。
少し高いくらいの血糖値では、体にとってそれが「異常」として感じられないため、日常生活に支障が出ないまま、病気がゆっくりと進行していきます。
そのため、自覚症状だけで糖尿病に気づくのは難しく、健康診断で偶然見つかるケースが多いのが特徴です。
高血糖が進行すると現れる症状
血糖値がさらに高くなると、以下のような症状が出てくることがあります:
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のどが渇く
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水をたくさん飲む
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尿の回数や量が増える
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体重が急に減る
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疲れやすい
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目がかすむ
これらはすべて、体が血糖をうまく処理できず、余分な糖を排出しようとする反応です。
昏睡や合併症のリスク
血糖値が極端に高くなると、「糖尿病性ケトアシドーシス」や「高血糖高浸透圧症候群」といった危険な状態に陥ることもあり、意識障害や昏睡、命に関わるケースもあります。
また、高血糖が長期間続くと、次のような合併症を引き起こす可能性があります:
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網膜症(視力低下・失明)
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腎症(人工透析が必要になることも)
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神経障害(足のしびれ・感覚異常・傷の治りにくさ)
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動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞など)
健診で引っかかったときは
健康診断で「血糖が高め」と言われたら、放置せず早めの再検査・受診をおすすめします。
数値だけでなく、HbA1cという過去1〜2か月の血糖の平均を見ることで、糖尿病かどうか、またどの程度進んでいるかをより正確に評価できます。
また、「家族に糖尿病の人がいる」「最近体重が減った」「疲れやすい」など、思い当たることがある方も、一度検査を受けてみると安心です。
次のページでは、糖尿病の三大合併症について解説していきます。
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