予約制 糖尿病専門外来
千葉駅前クリニック
高血圧について
「薬だけ」に頼らない、原因を見極める医療を
高血圧は「沈黙の病」とも言われ、自覚症状がないまま進行し、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などのリスクを高めます。
多くの方が薬を使って血圧をコントロールしていますが、「高血圧=すぐに薬」という考え方だけでは、大切なことを見落としてしまうこともあります。
二次性高血圧 ― 隠れた原因があることも
高血圧の約9割は「本態性高血圧」と呼ばれ、遺伝や生活習慣が関与します。しかし、残りの約1割は「二次性高血圧」といい、ホルモンの異常や腎臓・血管の病気などが原因になっているタイプです。
たとえば、次のような病気が原因となることがあります
原発性アルドステロン症・・・高血圧+低カリウム、だるさ、筋力低下
クッシング症候群・・・顔が丸くなる、皮膚が弱くなる、体重増加、四肢は細いがお腹や背中に脂肪がつく
褐色細胞腫・・・動悸、発汗、発作的な高血圧、頭痛、不安、便秘、体重減少
腎血管性高血圧・・・急な血圧上昇、腹部に雑音
睡眠時無呼吸症候群・・・いびき、日中の眠気、頭痛、倦怠感、集中力低下
見逃されがちな「二次性高血圧」
残念ながら、多くの医療施設では「血圧が高いから薬を出す」といった対応のみで、その背景にある病気が十分に検討されないまま治療が始まるケースも少なくありません。
しかし当院では、内分泌内科の専門知識を活かし、「この高血圧はどこから来ているのか」を常に見極める視点を大切にしています。
-
血圧の上がり方に不自然な点はないか?
-
電解質(ナトリウム・カリウム)の異常はないか?
-
顔つきや体型の変化など、ホルモンの兆候はないか?
こうした視点から診療を行うことで、本来なら見逃されがちな病気が見つかり、治療によって血圧が自然に下がるケースも少なくありません。逆に、原因を見逃したままでは、脳卒中や不整脈などの合併症につながるリスクもあります。
こんな症状はありませんか?
以下のような症状や経過は、二次性高血圧を疑う重要なサインです
-
若いのに高血圧を指摘された(30歳以下)
-
複数の降圧薬を使っても血圧が下がらない
-
急に血圧が高くなった、あるいは血圧に波がある
-
カリウムが低い(低カリウム血症)
-
動悸や発汗、発作的な血圧上昇がある
-
顔つきや体型の変化(顔が丸くなる、筋力低下など)
-
いびきがひどい、日中の強い眠気がある
これらはすべて、ホルモン異常や腎臓・血管の異常が隠れている可能性があります。
当院の診療の特徴
当クリニックでは、高血圧の背景にある病気まで見逃さずに対応できるよう、以下の診療体制を整えています
-
必要な血液検査は当日中に結果をご説明
-
ホルモン評価・スクリーニング
-
腎臓・副腎・甲状腺などの異常の見極め
-
薬だけに頼らない、根本的な原因の把握と治療
まとめ
血圧が高いからといって、ただ薬を飲めばよいわけではありません。
大切なのは、「なぜ高くなっているのか」を見極めることです。
とくに若い方、薬が効きにくい方、血液検査でカリウムが低いと言われた方は、内分泌疾患などの原因が隠れている可能性があります。
当院では、体のサインを丁寧に読み取りながら、高血圧の本当の原因にアプローチする医療を行っています。どうぞ安心してご相談ください。
