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​EDと糖尿病

血管と神経の健康が、密接に関係しています

糖尿病の合併症というと、目・腎臓・神経などを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実は「ED(勃起障害)」も糖尿病と深く関係しています。
血糖コントロールが乱れることで、血管や神経の働きに影響が及び、EDが起こりやすくなるのです。

なぜ糖尿病でEDが起こりやすくなるのか

 

勃起には、血流・神経・ホルモンの3つの要素が関わっています。
糖尿病では、これらすべてに影響が及びます。

  • 血管の障害:高血糖状態が続くと、細い血管の内側が傷つき、陰茎への血流が低下します。

  • 神経の障害:自律神経の働きが乱れると、「刺激を感じて血流を増やす」信号が伝わりにくくなります。

  • ホルモンの変化:糖尿病や肥満により、男性ホルモン(テストステロン)が低下することがあります。

これらが重なることで、EDは「心の問題」ではなく、身体のサインとして現れることが少なくありません。

EDは、血管の健康状態を映す鏡

 

EDは、動脈硬化が全身に進んでいるサインである場合もあります。
実際、EDをきっかけに心筋梗塞や脳梗塞のリスクが見つかるケースも報告されています。
言い換えれば、EDは「血管の健康診断の入り口」となる大切な症状なのです。

早めの相談が、健康を守る第一歩です

 

EDは年齢のせいだけではありません。
糖尿病の治療と並行して、生活習慣の見直しや薬による治療を行うことで、改善が期待できるケースも多くあります。

 

◎ 食生活を整える・・・野菜・魚・オリーブオイル中心の食事が血管の健康を守ります。

◎ 運動を習慣化する・・・ウォーキングなどで血流とホルモン分泌が改善します。

◎ 肥満を改善する・・・内臓脂肪を減らすことで、男性ホルモン分泌と血流が回復しやすくなります。

◎ 睡眠やストレスの改善・・・自律神経とホルモンバランスを整え、自然な勃起反応を助けます。

◎ 禁煙・飲酒の見直し・・・タバコや過度のアルコールは血管を収縮させ、EDを悪化させます。

◎ 血糖コントロールを整える・・・高血糖を防ぐことで血管や神経の働きを保ちます。
◎ 必要に応じてED治療薬を安全に使用する・・・医師が併用薬を確認した上で、適切に処方します。

ED治療薬は血圧・心臓の薬との併用に注意が必要なため、糖尿病や高血圧の治療を受けている方は、
必ず医師の管理下で安全に使用することが大切です。

当院での治療内容はこちらのサイトでご確認ください

まとめ

 

糖尿病によるEDは、「血管と神経からのサイン」です。
放置せず、恥ずかしがらずに相談することで、生活習慣の改善や治療によって回復する可能性もあります。

EDは「命に関わらない症状」と思われがちですが、実は「全身の健康を映す鏡」です。
心身の両面から整えることが、血糖値の安定にもつながります。

千葉駅前クリニック

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